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一体、どれぐらい……時が過ぎたのだろうか……?
刑務所(とオレが勝手に呼んでいる)に入ってから、オレはいろんなことをやらされていた。
此処にに戻ってきたとき、オレは死なない程度に叩きのめされた。
オレは、頭が良くないので、体で覚えさせる作戦か……?
防御法……柔道の授業で受身をやったりはしたが、実戦練習なんかしたことが無い。まともにぶつかってくるから、生傷が絶えなかった。体の骨を締めて鍛えなおすのだそうだ。
毎日、意識が飛ぶほど相手をさせられて……気が付いたら朝で……の繰り返しだった。
それがもう、随分続いている。
何十人かの修行者たちが、それぞれに自分の課題を練習している。緊張がたえない。
そんな異様な風景の中に、オレは入れられてしまった。
ハジキも刀も何も無い……『気』のぶつかりあいだ。
拳ひとつがすべての世界なんだ ……ここは。
何の為にここまでやらなければならないのか、さっぱり分からない……。
郷に入れば郷に従え……か。
素人のオレでも、実戦を積めば何とかなるものだ。
素質は持っていたのか……1対1……サシでなら、何とか相手の動きが分かるようになってきた。
そうなると事は早かった。これは、悟りを開いたというのだろうか……?
修行場での長い瞑想と気の練り方の練習。
繰り返すごとに、何かがあふれて来るのが分かる。
何なんだろう……? この感覚は一体……?
「……オレを、傭兵にでもするつもりか? 」
終わってから、傍らで様子を見ていた男(オレを監視でもしていたのか)バールに話しかけた。
別に、こいつと仲がよくなったとかどうとかではない。単に話し相手が彼しかいなかっただけ……そういうことだ。
「傭兵に出来るほど、モノになるのでしょうかね 」
奴は、相変らず、さらっとイヤミを返してきた。
今まで「馬鹿」なりに生活してきたオレだが、ここに来て随分言葉を覚えた。
……ってゆうか、そうしないと生きてゆけないことを、ここの生活で思い知らされたからだ。
「そろそろ……表に出す準備を始めようかと思うのですが。」
バールが意味ありげな言葉を他の奴らに話している。
一体何をしようというのだろう?
オレは、どうなっていくのか?
突き詰めてゆくと、頭がおかしくなりそうだ。
……このまま、奴らに従い続けるしかないのだろうか……。
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